4. 放射線化学療法 – 通称「ケモラジ」又は「CRT」

2006年10月下旬に「国立がんセンター東病院」に入院した彼女の「放射線化学療法」は5日後から開始された。

2種類の抗癌剤(5-FU+シスプラチン)と放射線を併用し6週間継続して行う治療法である。


内容(投与量は標準治療に準ずるもの)
抗癌剤は1週目と5週目に投与
(シスプラチン:1回2時間×計2回 5-FU:1回24時間×計8回)

放射線(6方向照射)  1.8グレイ × 28回 = 合計 50.4グレイ
食道及びリンパを含め全体照射: 23 回
腫瘍のみ局部照射: 5回


治療開始2日目から副作用として以前から聞いていた嘔吐感が始まったが、初日のシスプラチン投与が終わると彼女の場合それほどひどくはならなかったし、この治療を通して大した脱毛も起きなかった。
副作用対策として、前に記した通称「オミノサイト」でアドバイスされてあったペットボトルのお茶を多く持ち込んでいたがあまり頼らなくて済んだようだ。
ただ、放射線の影響で食道炎がひどくとても食事をとれる状態ではなかった。
エンシュアリキッドという栄養ドリンクや牛乳、ポタージュ、デミグラスシチュー等を経口でとり他は栄養点滴に頼っていたが、時々一時外出や外泊が認められ割とスムーズに治療が進んでいった。

1週目と5週目は抗癌剤の24時間投与があるので週末の外泊以外は入院であったが、2~4週目と最後の6週目は通院での放射線治療だったので後に迎えることになる手術入院に比べると、それほど彼女自身ストレスとなってはいないようで、2006年12月上旬に「放射線化学療法」を無事終了した彼女が退院した時、体重は入院前より5キロ程減っていたが割合元気そうだった。

暮れも押し迫った2週間後の内視鏡とCT検査を受けたが、結果は癌は半分位に縮小したのみで残存が確認され私たちの期待は大きく裏切られ、2日後の超音波内視鏡検査の結果で今後の治療方針を決めることになった。


超音波内視鏡検査を行う目的はネットで調べてあったので予想はついていた。
癌の深さ(深達度)を調べPDT治療(光線力学的療法)の可否を決めようということだったが、結果は不可であり後は救済(サルベージ)手術しかないので決心がついたら外科の先生を紹介すると言われた。
手術で治る可能性は20%と伝える主治医のO先生の前で
「命が絶たれるのが怖いんです。」
隣で涙を流している彼女が可哀そうで私はとても辛かった。

翌年(2007年)明けて早々にO先生の外来予約をとり、その時に私たちの結論を伝えることとした。

-次回に続く-

注:このブログで述べられる筆者の意見や提案は、あくまで私たちが患者として体験してきた事やネットや書籍で知り得た事をもとにしているに過ぎないものであることをお断りしておきます。

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