19. 『食道』 化学・放射線療法 (中日新聞 2008年9月12日記事)

癌の治療法などについてマスコミで報道されるニュースを定期的に配信してくれるサイトに登録しているのだが、その中に、

「がんの最新治療 『食道』 化学・放射線療法」というタイトルで最近下記の新聞記事を見つけた。

中日新聞 2008年9月12日記事

この記事の前半には、
「化学・放射線療法は、手術と同程度の効果」があり、
「2、3期のがんで、五年生存率は手術も化学・放射線療法も約40%とほぼ同じ」と書かれてある。
このこと自体は新しいニュースでもなく、記事中にある国立がんセンター東病院の大津先生から既に2年前に直接お聞きしたこととほとんど同じであり、私達をして手術を回避しケモラジの選択へと大きくモチベートしたものであった。

しかし、最後まで読むと

「2、3期の標準治療は、手術と術後の化学療法の組み合わせだ。五年生存率が約50%と、化学・放射線療法や手術単独より高い」
とありこの情報はここ1年くらいの間で新たに発表されてきたものではないだろうか。

昨夜のNHK教育TV(2008/09/27/20:00放送、「名医にQ」)でも、
胃癌のケースだが、

StageⅡ,Ⅲの場合は、

手術→術後ケモが今のところ臨床データとしてはっきり有効であることが出て、標準治療となってきたということが紹介されていた。


ただ、昨日の、ケン三郎先生のブログ記事で、

「術前化療(5FU+CDDP2コース)を行ったのちに食道切除を行う事がわが国の、手術可能胸部食道癌(clinical stageⅡ,Ⅲ)の標準治療として位置づけられました」との紹介があり、

え、術前術後どちらのケモが標準治療なんだろうかとの疑問も新たに生まれたので、この件につきケン三郎先生のブログにトラックパックしておくつもりでいる。

患者や家族自身でも、独自にアップデートで正確な情報の把握と理解をしておくことが癌治療のその後の命運を握るのではないだろうかと思う。

取り急ぎ、ご報告まで。

コメント

  1. ケン三郎 より:

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    JCOG9907の結果では術前に2コースやって手術したほうが
    術後に2コースやったほうより成績がよかった
    という結果がでて、術前にシフトしている施設が多いかもしれません。
    私の施設では、この結果に疑問をもっている所もあって
    一部のものに術前ケモ有効かもしれないけど、全部の食道手術例に
    ケモをやる必要はないのでは?と思っています。その結果をどう
    臨床応用するかは施設間ですこしづつ異なると思います。
    術前ケモがいいのか、術前ケモラジがいいのかっていう
    のもまだ分かってませんし。。

  2. SECRET: 0
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    雄三様、はじめまして(^^)
    『食道がん.com』を運営している木下と申します。
    貴サイトを紹介してもよいか確認したく
    直接コメントさせていただきました。
    実際に病気を患った方の日記や協会、サイトなどを掲載することで
    同じ悩みを持つ人たちの助けになると考えております。
    御了解頂けるようでしたら、
    折り返しリンクの掲載方法の詳細をご連絡差し上げます。
    ご多忙かと思いますが、
    何卒よろしくご検討をお願いいたします。

  3. gotton より:

    SECRET: 0
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    8月に妻のがん再発・転移がわかりました。妻は、1月の手術以来十分食べられないことから体力が弱っており、DCFといった標準治療は無理と考え、少用量頻回抗がん剤治療を受けています。ケン三郎先生のブログ等に書かれていますように、食道がんで再発すると平均的な余命は半年か1年とのことで、厳しい状況にあることを認識していますが、今のところコントロールが上手くいっているのか、がんはおとなしくしてくれています。しかし、大変な難題に直面しています。RURU様と同じように、最近、通過障害が顕著となり、食べても食べても吐いてしまう状態です。体重も減り続けており、在宅中心静脈栄養法をすすめられています。本人は、中心静脈栄養法や経腸チューブへの拒絶感が強く、受けようとしません。このままでは餓死してしまうのではないかと心配しております。RURU様が用いられていたレトルト食品とはどのようなものでしょうか。お教えください。通過障害が少ない食品のようですので、妻にもぜひ試させたいと思っています。よろしくお願いいたします。

  4. 雄三 より:

    SECRET: 0
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    gotton 様
    コメント拝読させていただきました。
    奥様のご病状へのご心労が私も経験者として痛いほどわかります。
    さて、お尋ねのレトルト食品ですが、RURUが術後不定愁訴が始まり嚥下がうまくいかなくなった時、順天堂医院の看護士さんが教えてくれたと記憶しています。
    食品自体はキューピーなどのベビー食品が多いのですが、うどんやシチュウなどメニューも豊富で細かく切り刻んであるものです。
    それら何十種類ものメニューを電話で頼める専門の業者があり、無くなるとオーダーしていました。
    が、本人が直接行っていたので業者名までは私はわかりません。
    おかかりの病院の方で必ず知っている情報だとも思いますので、お聞きになってはいかがでしょうか。
    味は、何度か私も試食しましたが薄味ですが決して不味くはありませんでしたよ。
    低用量ケモが食欲を維持してくれているのでしたら、お勧めかもしれません。
    RURUも在宅でのIVH(中心静脈栄養)や腸チューブは行いませんでした。
    また、牛乳、バナナ、リンゴ、蜂蜜で作る自家製ミックスジュースは好んで飲んでいました。
    あまり、参考になることは書けませんでしたが、一生懸命に奥様に尽くしてあげてください。

  5. gotton より:

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    雄三様
    詳しくお教えいただき有難うございます。
    ご親切に感謝いたします。
    レトルト食品は、現在の病院で尋ねてみたいと思います。
    妻が食べても吐くことがないのは、バナナとセブンイレブンのおでん(特にロールキャベツ)くらいです。今日も通過障害があるので、夜遅くセブンイレブンを何軒か回りましたが、おでんのロールキャベツは品切れで、入手できませんでした。
    蜂蜜で作る自家製ミックスジュースは、良さそうな気がしますので、試してみたいと思います。
    このページに書き込みさせていただいたのは、昨年4月に最初に手術を受ける決意をしたことを主治医の先生にお話しした際、つい先週の学会の情報だが、術前に抗がん剤治療をすると術後よりも少し良い結果が出ているとのことをうかがい、術前抗がん剤治療をお願いしたことがあったためです。その術前抗がん剤治療の結果が良すぎて、手術せずにケモラジに切り替えることになり、数ヵ月後に生き延びたがんが猛威をふるう結果になりました。あの時よりも何ヶ月かあとだったなら、評価が定まっていて、術前抗がん剤治療後は躊躇なく手術が行なわれていたのではないかと思います。しかしあの時は最新の情報に基づいて治療していただいたので仕方ありません。
    まだまだ希望を持って頑張りたいと思います。妻も通過障害に耐えて頑張ってくれていますので。

  6. 海天狗 より:

    SECRET: 0
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    gotton 様
    フルーツや生野菜なども戻してしまうのでしょうか?
    フルーツや生野菜は消化酵素をたくさん含んでいますからオススメです。
    ボクも退院してからは家でも外出先でも午前中はフルーツかフレッシュジュースだけです。
    酵素は熱に弱く47.7℃で活性を失ってしまうので加熱していない物を多く食べるようにしています。
    体重は14㎏強落ちていますが調子は良いですよ。
    牛乳は人間と牛の持つ酵素の違いもありますし、消化吸収が悪いと言う点からも控えた方が良いのではと思います。
    添加物が多く含まれる食品も極力控える努力は必要だと思います。
    体力のある人でも摂取しない方が良い物は体力の落ちている奥様には負担が多いはずですので。
    人はフルーツや生野菜だけでも十分に生きて行けると思います。
    奥様の回復を心から願っております。

  7. gotton より:

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    海天狗 様
    コメント有難うございます。
    お礼をと思いつつ年末になってしまいました。
    フルーツや生野菜も含め、何でも戻してしまいます。
    食事中か直後に戻すことがある(ほとんど毎食事ごとにそうですが)のに
    加えて、夜就寝後2~3時間してから戻してしまい、明け方まで
    苦しんでいることがしばしばです。
    戻しはしても、食後3~4時間に戻す場合は身体にある程度は吸収されている
    のだと思います。食べた以上に吐くという感じですので、身体への吸収がなけ
    れば生命が維持できないと思うからです。
    家内は、来年1月4日で術後1年を迎えます。
    来年は少しでも多く食べて、体重を回復してほしいと思っています。
    それでは
    海天狗様、雄三様、良いお年を

  8. gotton より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    このブログで貴重な情報をいただき、また何度かコメントを書かせていただきました。
    前回のコメントからちょうど1年になります。
    そのコメントには、「家内は、来年1月4日で術後1年を迎えます。 来年は少しでも多く食べて、体重を回復してほしいと思っています。」と書いていますが、その後も摂食障害が続き、さらに体重減少が続き、体力が衰えて、6月末に他界しました。ご報告が遅くなり申し訳ありません。
    家内が亡くなるまでは、毎日食道がん関係のブログを食い入るように見ていたのですが、家内の死後は、大きな虚脱感といいますか、空しさと悲しさが混在した状態にあり、ブログを含む「がん」に関する情報源(TVや新聞等も)には一切目にしたくないという心境になりました。それにひきかえ、パートナー様がなくなられてからも、ブログを継続し、貴重な情報発信あるいは情報交流のブログを継続されている雄三様には敬意を表します。
    家内は、ケモラジが不首尾に終わり、サルベージ手術を受け、その後摂食障害、痛みや苦しさの不定愁訴と、パートナー様と同様な道を辿りました。パートナー様が痩せて体重35kgくらいになり、肺に水が溜まり、急変してお亡くなりになったとのことですが、家内もまったく同様でした。体重が35kgくらいになり、肺に水が溜まりはしていましたが、まだまだ元気で、6月はじめには退院の準備をするよう主治医の先生からお話がありましたが、6月中旬容態が急変し、月末に亡くなりました。雄三様のブログでパートナー様の経過を知り、そうならないように、痩せないようにと努めましたが、酷似した結果となりました。
    雄三様のブログの情報をもとに、術後にDCF治療は行わず、少量頻回抗がん剤治療を選びました。その治療は比較的うまく行っていましたし、この選択は後悔していませんが、最初のケモラジの選択が全てでした。当時はケモラジと手術は同等の成績との一部の情報もあり、私達は術後後遺症のないケモラジに大きな期待を持っていました。その後1年程してケモラジか手術かの評価が定まりましたので、家内ががんになるのがあと1年遅ければと残念に思います。ケモラジにより、後遺症なく、元通りの生活に戻られる方がいることも事実ですので、ケモラジを否定はしませんが、手術ができるなら確実に手術でがんを取ってしまうのが良い、少なくとも自分ならそうしてもらおうと今思っています。今後、がん治療において、悔いのない選択をされ、パートナー様や家内と同様な悲劇が繰り返されることがないよう願っております。

  9. 雄三 より:

    SECRET: 0
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    gotton さん
    奥様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
    残念です。
    ただ、この無念な思いが強く残る治療選択の問題は私にとっても当時のテーマであったので、本日のエントリーでコメントを掲載させて記事にさせて頂きましたことを悪しからずお許し下さい。
    PS:
    私の場合、RURUが逝ってからもう1年半が経つのに、まだ元気がありませんので、gottonさんの今のお気持ちは察するに余りあります。
    私のプロフィール欄にはメールアドレスを載せていますので、落ち着かれたらお便りでも頂ければと思います。

  10. いつまでもねこ より:

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    PASS: c97cccbc3080944fc4b312467034fc84
    始めましてmixiに入っています 
    食道癌を開腹手術をして一年になります。ステージ0といわれて もう大丈夫ですよと言われて一年後にリンパ節転移と 言われました。セカンドオピニオンを受けた外科の先生は、つなぎやすい から食道を少し残しが、災いしましたね…ガンマに異常が、でていないからね~癌では、ないかも…主人が、ならなんですか?と訪ねましたら 聞こえないていどに~…?何かしゃべっていらした。癌であったとしてもリンパ節では、ないかもしれない?でも手術は、おすすめ出来ませんといわれ放射線科と消化器内科を受信しました 
    放射線化学療法の治療の選択しかありませんでした 全部的には、50%の治癒率だそうです。先生は、あなたの場合は、あくまで平均であって確率は、上ですよだから辛い治療をしょうと 言っているんですよ と言われました。 

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