31.桑田佳祐さんのニュース

一昨日、日本列島を駆け巡った桑田佳祐さんの食道がんのニュースには驚かされた。

彼は私と誕生日が10日違うだけのいわゆる同学年世代で彼が青山学院大学在学中にサザンオールスターズを結成して「勝手にシンドバッド」でデビュー以来、ファンになり「いとしのエリー」を聞いた時は、加山雄三さんに続く茅ヶ崎が生んだ天才だと強烈に印象付けられたものだ。

以来、ヒット曲を連発するたびにレコードやCDを買い求め、また、過去30年以上にわたって彼の歌は、聞くたびにその時々の記憶を甦らせてくれるという思い出のアルバムにもなっているのだ。
レコード大賞もとった大ヒット曲『TSUNAMI』は亡くなったRURUも大好きでよく二人でカラオケで歌った曲だったことを思い出す。
10年程前に、彼女と二人で行った葉山マリーナで女性のシャンソン歌手がバイオリンの演奏で歌うこの歌には、新鮮な感動を覚えたものだった。

こうした影響を与えられた方は、世代が異なってもかなり多いのだと思うが、それだけに今回の食道がん罹患のニュースには私も含め大きな衝撃を与えられたに違いない。


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ニュースが伝えられた日、このブログのアクセスがいつもの3倍になっていて、恐らく多くのファンの方々が検索で「食道がん」を調べられたのではないかと思う。
他の食道がん関連のサイトも同様にアクセスが集中したのではないだろうか。

安らぎや希望などが込められた歌の灯火で心が照らされるほど強い存在感を、彼に対して抱く人々は多いと思うし、それだけに身内のように心配で病気への理解を深めたいと思うのだろう。

彼は、先年、姉上をがんで亡くされてから、半年毎に健診を受けるようになっていたという。
伝えられるところでは、食道がんのステージは1で初期がんであり、内視鏡による治療で食道は温存され音楽活動も継続できるそうだ。
進行がんで発見されることの多いこのがんとしては、不幸中の幸いともいえるかもしれないが、初期でも完治には外科手術による食道摘出しかないと個人的には考えているので、治療選択は彼の職業柄、非常に悩ましいところだと思う。

同世代、今を生きるものとして、ご快癒を心からお祈りしたい。

【追記:08/01/2010】
その後のニュースでは桑田さんの手術は、外科手術が行われると伝えられている。

ところで、食道がんは胃がんと比べて罹患数は、国内では桁違いに少ない。

しかし、最近のニュースが伝える有名人のがんの報道では、食道がんの方が圧倒的に多いように感じるのは、このがんに敏感になってしまった私だけだろうか。

ここ数年でも胃がんはプロ野球の王さん以来、あまり聞かないが、食道がんでは岡田真澄さん、赤塚不二夫さん、藤田まことさん、小澤征爾さんと思い出すことができる。そして、今度の桑田さんである。

酒とたばこが食道がんの大きなリスクファクターであることは知られてきたが、芸能、音楽との相関はどうなのだろうというのは思い過ごしだろうか。


食道がんに関する新聞記事

コメント

  1. mozu より:

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    小美野さんの古い知り合いです。心臓麻痺か、それに近いことで亡くなったと、知り合いから聞いています。食道がんは治っていたのに、残念なことです。食道がんなのに、タバコはやめていなかったんですが、それが心臓に負担をかけたのかもしれません。

  2. mama より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    お久しぶりでございます。
    夫の手術の7年前と3年前、芸大の先輩と同期があいついで食道ガンになり、願い叶わず亡くなりました。2人ともタバコとお酒の量はおびただしく、手術後でも粋がって飲んでいました。そして翌年には義姉が。食道ガンは、私の身近では一番多いガンになりました。
    夫の手術日の数日後、「テロリストのパラソル」で知られる藤原伊織氏が食道ガンで亡くなった記事が掲載され、思わず顔を背け新聞を投げ出したときの戦慄を忘れることはできません。ほかにも、ニュースキャスターの山川千秋氏、落語家の談志、川上宗薫、頼近美津子、木村功、江國滋・・‥(間違いがあったらごめんなさい) けっこう多いのですよ。声を使う仕事、喫煙、飲酒、ストレス、がん家系・・・・原因はさまざまでしょうが、何か共通した部分も感じます。
    同じ時代を生きてきた桑田さんがしっかりゆっくり快復しますよう。みなさん声を心配していらっしゃるけれど、まずは「命」です!彼の音楽に対する姿勢や才能、人柄は、いろんな形で我々に力を与え続けると思います。

  3. 雄三 より:

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    コメントの管理画面を辿ると、最後にコメントを頂いてからもう2年になるんですね。
    お久しぶりです。
    kuwachann のブログでのコメントも拝見しました。
    ご主人、術後3年以上経過されておられ何よりです。
    東海大の幕内先生の著書にありましたが、今後の予後はそうとう安心してもよい時期に入られたと思います。
    おめでとうございます。
    不幸な結果に終わる方もおられる中、やはり回復を遂げられている方もいらっしゃるというニュースは、どれだけ患者さんや家族の方の励みになることでしょう。
    貴女もご経験されたように、私も含めて患者や身内の者は固唾を飲みながら、日々、ネットなどで良い情報に求めすがるわけですから、今のこの時も、多くの食道がんに遭遇してしまった方々が、(もしかしたら、桑田さんやその周囲の方々も)こうしたブログをご覧になっているかもしれません。
    凄腕の医師団が組まれていても時には不安になることもあるとは思うので、こうしたソーシャルメディアのネットワークが少しでもお役に立てたらいいですね。

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