26. 謹賀新年

皆様、新年あけましておめでとうございます。

さて、先だっての大晦日の夜に、一昨年、何度かこのブログにコメントを投稿頂いていた gotton さんから奥様が昨年6月にお亡くなりになったとの悲しいコメントをご丁寧に頂戴いたしました。

奥様の食道がんの発覚は、RURUより半年ほど後のことでしたが、その後の治療のプロセスが似ていたこともあり術後の食事や不定愁訴のことなどで、コメントを寄せてこられていらっしゃいました。



手術を前提にした術前抗癌剤治療の成績が良かった為に、途中でケモラジに変更となられましたが、結果としてサルベージ手術を受けられ、再発後は低容量での抗がん剤をなさっておられたとのことです。

最初の予定通り、変更無しに手術に臨んでいたら・・・とのご無念なお気持ちは私には痛いほどわかります。

当時から3年が経過する今、これまで何度もいわれてきた患者や家族にとって最重要な治療選択の問題は改善されているのでしょうか?

gotton さんの奥様のご冥福を心からお祈り申し上げるとともにあらためて以下にコメントを全文引用させて頂きます。


(文中パートナーとあるのはRURUのことです。)
●ご報告

このブログで貴重な情報をいただき、また何度かコメントを書かせていただきました。

前回のコメントからちょうど1年になります。
そのコメントには、「家内は、来年1月4日で術後1年を迎えます。
来年は少しでも多く食べて、体重を回復してほしいと思っています。」と書いていますが、その後も摂食障害が続き、さらに体重減少が続き、体力が衰えて、6 月末に他界しました。ご報告が遅くなり申し訳ありません。

家内が亡くなるまでは、毎日食道がん関係のブログを食い入るように見ていたのですが、家内の死後は、大きな虚脱感といいますか、空しさと悲しさが混在した状態にあり、ブログを含む「がん」に関する情報源(TVや新聞等も)には一切目にしたくないという心境になりました。

それにひきかえ、パートナー様がなくなられてからも、ブログを継続し、貴重な情報発信あるいは情報交流のブログを継続されている雄三様には敬意を表します。

家内は、ケモラジが不首尾に終わり、サルベージ手術を受け、その後摂食障害、痛みや苦しさの不定愁訴と、パートナー様と同様な道を辿りました。
パートナー様が痩せて体重35kgくらいになり、肺に水が溜まり、急変してお亡くなりになったとのことですが、家内もまったく同様でした。
体重が35kgくらいになり、肺に水が溜まりはしていましたが、まだまだ元気で、6月はじめには退院の準備をするよう主治医の先生からお話がありましたが、6月中旬容態が急変し、月末に亡くなりました。

雄三様のブログでパートナー様の経過を知り、そうならないように、痩せないようにと努めましたが、酷似した結果となりました。

雄三様のブログの情報をもとに、術後にDCF治療は行わず、少量頻回抗がん剤治療を選びました。その治療は比較的うまく行っていましたし、この選択は後悔していませんが、最初のケモラジの選択が全てでした。


当時はケモラジと手術は同等の成績との一部の情報もあり、私達は術後後遺症のないケモラジに大きな期待を持っていました。

その後1年程してケモラジか手術かの評価が定まりましたので、家内ががんになるのがあと1年遅ければと残念に思います。

ケモラジにより、後遺症なく、元通りの生活に戻られる方がいることも事実ですので、ケモラジを否定はしませんが、手術ができるなら確実に手術でがんを取ってしまうのが良い、少なくとも自分ならそうしてもらおうと今思っています。

今後、がん治療において、悔いのない選択をされ、パートナー様や家内と同様な悲劇が繰り返されることがないよう願っております。

 gotton
 2009.12.31(木) 23:37

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